2018-06

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

daily style  憧れは模型と共に

僕は建築に携わるようになってからずーっと、「自分の専門のことは何でも知っていて、それを造れて、雰囲気も吹きこめる、他と違う職人さん」に憧れを持ち続けている。
思えば僕の若いころは、この世界にはそんな名人に近いような人たちが幡踞していた。主役だったと言ってもいい。脇役の職人も数多くいたけれど・・・。
今日紹介するのは、そんな職人さんが作った建築模型だ。

0704_20160704090754a9d.jpg

世間では幡川のお薬師さんで通っている禅林寺の鐘楼(ショウロウ)の模型だ。260年前に建てられた実際の鐘楼は、高さ8mはあろうかと思われる堂々としたものだが、手元のものは高さ30cmほどの大きさ。屋根は加工された銅板、銅線で鬼瓦までのっかっている。柱や木組みそれに外壁の板張りは木片を使用しているが、特に木組は写真でも判るように大工の心得があるかのように巧みに作られている。


しかし、禅林寺が真言宗のお寺だから言う訳ではないが、「古跡(コセキ)に似るを以て巧(タクミ)と為さず。 古意(コイ)に擬するを以て善(ヨシ)と為す。」と弘法大師もおっしゃっておられるように、形はもとより雰囲気も漂っていて、小さいながら風格さえ感じられる、古意に擬するということは、才能をもっていなければどうしようもないことで、ほら、魯山人がそうでしょう。


実はこれ、今はリタイアされている板金師 小山伴二郎氏の作品。
僕の会社は小山さんに、板金工事、平たく言えば金属屋根や樋工事で大変お世話になった。仕事も上手だったし、きれいだった。そんな方が忙しい仕事をぬって作ってくれた。
今では囲炉裏の間に鎮座して30年になるが、これを見ていると、仕事で大勢の人たちに世話になりながらきたけれど、職人さんの中には芸術家的要素を色濃く持った人がいたんだとつくづく思う。
建築に携わる者としてはすべからく、このようでありたいものだ。


で、冒頭の憧れが心にくすぶる訳がここにもある。

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://akatsuchikensetsu.blog.fc2.com/tb.php/56-ad4d0935
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

稀覯本(きこうぼん)「紀州の刀装具」の意義について «  | BLOG TOP |  » daily style レース文様のグラス

プロフィール

とある社長

Author:とある社長

最新記事

カテゴリ

お知らせ (2)
本 (5)
愛玩品 (4)
調度品 (4)
服 (4)
腕時計 (1)
靴 (3)
お酒と食べ物 (8)
器(うつわ) (2)
映画 (1)
仕事について (10)
マナー (3)
年賀状 (1)
思うこと (7)

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。