2015-10

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daily style 我が家の福の神

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見てのとおりの大黒様。下の敷板を含めて、高さ10cmに満たない小さなものだが、貴重な白檀で彫られており、いい香りがほのかにする。実はこの大黒様には、深遠な思想が隠されている。興味のある方は読んでください。

香木の白檀でできているので、よい香りを聞きたいときは、下の敷板の裏に少し切れ目を入れればよい。
この大黒さまは遠く彦根より招来した。彦根で親の代より銘木屋を営んでいる昔の友人の元へ遊びに出かけたときに巡り合わせた。彦根は江戸の雰囲気が漂っていて、隠し味を期待させるいい街だった。商圏は北陸とも中部とも繋がるようだが、僕には湖北は北陸の入口という感がした。
で、なぜめずらしい大黒様に彦根で出合ったかというと、これぞ「本地垂迹(ほんちすいじゃく)」の代表例の様なお話。
「本地垂迹」は仏教用語だが、荒っぽく説明すれば、神様は日本古来で、仏様は外来だが、各仏に相当するありがたい神が日本にも必ずおられる。ありがたいものは日本、外国の区別なく、どこでも出現するものだ、という思想です。


北陸仏壇、又は金沢仏壇といえば立派なお仏壇の代名詞ですが、実はお仏壇というのはあれはあれで各地方の得意とする部材を寄せてつくられている。おおまかに言って彫刻部材、かざり金物材、建具、漆塗り、本体と別けることが出来て、彦根には江戸のころより彫刻の職人が住んでいる。北陸 特に加賀の国は戦国時代の蓮如上人さんの布教のおかげで浄土真宗が今も根強くて、笑い話のようだが、自分たちの住んでいる家よりも、お仏壇の方にお金をかける土地柄だ。真宗のお仏壇は真塗りの立派な仏壇で、内に金箔と金色の金物を多用し、まさに荘厳の一言。
あれだったら僕でも死んだらご先祖の皆さんと一緒にここへ入るんだなぁ~と納得します。昔の照明の貧弱な時代には、正に谷崎の陰影礼参の世界だったことでしょう。


そんな北陸の影響の強い町に住む友人は、銘木屋の看板のプライドにかけて、海外へ飛躍し、遠く天竺より台湾に流れついた白檀の大物を仕入れてきた(実は台湾へはたまたまゴルフへ行ったらしい)訳で、商才ある我が友は白檀を見つけたとき、即座に 安い!これは買いだ!これでお仏壇の欄間をつくろうと思ったと語る。それで白檀が彦根に到着してから、腕の立つ職人に、立派な仏壇用の欄間を2本つくらせて、それを金沢の仏壇店を経由して販売した。ここまでの話でもうお判りのように、そのときうに余った分で大黒様を数体つくらせた訳だが、外国ではキリスト教の十字架をつくった余りで、イスラム教の祭壇をつくろうとはならないものね。こういう発想はまさしく「本地垂迹」です。日本ですね~。

僕はそういう深遠な発想(?)でできた大黒様の一体を、我が友の友情の証として頂戴してきた訳だ。真にありがたいことである。正に神、仏のお導き。合掌・・・。


ところで、そのときの欄間は一本すでに売れていた。いくらで?

1,500万円・・・1,500万円・・・1500万円!・・・ムムム・・・・

もっと驚く話の続きがありますが、続きは書けない。
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