2018-11

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追掛けのススメ



実はこの場を借りて告白します。僕は昔、追掛けにはまっていました。
今から30年程前の話ですので、もう時効ですが・・・
 僕がこの道に入ってから、必要に迫られてお茶をやり出した頃に、
「平田雅哉」を知りました。運命だったんでしょうか。
平田さんは大工の棟梁、それも数寄屋造の専門でして、大阪の方。
僕がよく耳にした頃は、すでに亡くなられていましたが、それでも平田さんの建物は、捜せば京阪神は勿論、全国に立派に残っていましたし、その写真集などもまだ書店に並んでいました。それだけ昔は世の施主さん方も数寄屋造に関心が高かったのでしょう。
 それに当時のまだ青が抜けきっていなかった僕でも、建築を少しでも知る近道は、まず先輩の背中を見て、真似する事だという頭だけは持っていましたから、ぼつぼつ本を集め出したんです。その延長で平田さんの作品を休日がくる度、見てまわりました。もちろん全部自腹。平田さんは旅館も手掛けられており、それこそ全国にありました。旅館巡りは良かったです。
 昨年は城崎の西村屋、今年は熱海の大観荘と、本当におもしろかったです。
捜し訪ねた住宅や茶室でも外観が見えたら良しですが、旅館なら泊まって測ることが出来ますものね。
 皆さんも何か一つ、追掛けてみてはいかがですか?
 ただしくれぐれも、対象をお選びになって下さいね~。
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稀覯本(きこうぼん)「紀州の刀装具」の意義について

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僕は 趣味は読書です と答えていますが、実際は本好きを通り越して本中毒です。そんな僕ですから、県や市の図書館へ行くと、早くても1時間、休日の時なんかは2~3時間は腰を据えて、借りる本を物色します。以前には開館から閉館まで居座ったこともあります。
最近もいつもの調子で図書館で過ごしていますと、珍しい本を見つけたんです。それは新刊のコーナーに並んでいました。なかなかの装丁でもあります。

題して「紀州の刀装具」。地元の「日本美術刀剣保存協会・和歌山県支部」の方々のお骨折りで発行されたもので、非売品と謳っています。対象となっているのは刀ではなく、それに付属した各部材で、その代表としては鍔(つば)があります。しかし部材とはいえ、何にでも深い歴史があるものです。そりゃあそうでしょう。これらの部材も含めて「名刀」が出来上がるわけですからね。こんな風に1冊の本にするには専門的な知識が必要ですが、それに加えて、歴史や美術それに骨董に対する知識も要求されます。実に大変な深い作業であります。しかも非売品。
こんな方々がおられるから文化が残るんですね。古(いにしえ)より先達の永々とした努力があって、文化が伝承されるんですね。それを感じると、自然と低頭してまいります。


楽只会の思い出

思い起こせば昔、楽只会(らくしかい)という会がありました。その会は、紀州物に限定した焼物や骨董を持ち寄って会員相互で品評し合い、かつそれを使用してお茶やお酒を楽しむという会でした。今の岡公園の岡陽軒を借りて展覧会も開いて、たくさんのお茶の門人さん方も来て頂いたことを覚えています。
僕が最後の会員となってしまったわけで、入会してから次々と重要メンバーの方々が亡くなられて、楽只会は自然消滅してしまいました。残された僕らは、楽只会が和歌山の文化にどのような貢献をしていたかを深く考えることもせず、ただただ、流れにまかせてしまって今日まできました。
しかし、この年になって思います。先輩の方々は好きで集まったのだろうけど、心の中に、紀州の文化に期するものがあったんだ。それを己だけでなくほかのメンバーにも・・・。ひょっとすると、新参者の僕も少しは役に立つかなという眼で見てくれたのかもしれません・・・すみません。期待に沿えなくて・・・。

先輩方は楽只会の大きな貴産として、「紀州陶磁図録」という立派な本を残してくれました。この本は紀州焼を集める方には大きな指針となっています。この本がなければ紀州焼のなんたるか、そして全貌も理解できにくかったでしょう。
本当に貴重な本です。先輩の皆様、ありがとうございました。そういえば、この本も非売品でした・・・。

それはそうと、読んでみて初めて知ったんですが、幕末に紀州画壇で活躍した有名な画家が鍔のデザインを担当していたり、紀州藩の代々の鉄砲鍛冶のご先祖様が鍔を造っていたりします。そうだ!早速今の12代目のご当主にお知らせしよう。「あなたのご先祖は鉄砲だけでなく、鍔もお造りになられていたんですよ~ご存知でしたか」って。
「左様なことは先刻承知しておる!」って鼻であしらわれたりして・・・。

daily style  憧れは模型と共に

僕は建築に携わるようになってからずーっと、「自分の専門のことは何でも知っていて、それを造れて、雰囲気も吹きこめる、他と違う職人さん」に憧れを持ち続けている。
思えば僕の若いころは、この世界にはそんな名人に近いような人たちが幡踞していた。主役だったと言ってもいい。脇役の職人も数多くいたけれど・・・。
今日紹介するのは、そんな職人さんが作った建築模型だ。

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世間では幡川のお薬師さんで通っている禅林寺の鐘楼(ショウロウ)の模型だ。260年前に建てられた実際の鐘楼は、高さ8mはあろうかと思われる堂々としたものだが、手元のものは高さ30cmほどの大きさ。屋根は加工された銅板、銅線で鬼瓦までのっかっている。柱や木組みそれに外壁の板張りは木片を使用しているが、特に木組は写真でも判るように大工の心得があるかのように巧みに作られている。


しかし、禅林寺が真言宗のお寺だから言う訳ではないが、「古跡(コセキ)に似るを以て巧(タクミ)と為さず。 古意(コイ)に擬するを以て善(ヨシ)と為す。」と弘法大師もおっしゃっておられるように、形はもとより雰囲気も漂っていて、小さいながら風格さえ感じられる、古意に擬するということは、才能をもっていなければどうしようもないことで、ほら、魯山人がそうでしょう。


実はこれ、今はリタイアされている板金師 小山伴二郎氏の作品。
僕の会社は小山さんに、板金工事、平たく言えば金属屋根や樋工事で大変お世話になった。仕事も上手だったし、きれいだった。そんな方が忙しい仕事をぬって作ってくれた。
今では囲炉裏の間に鎮座して30年になるが、これを見ていると、仕事で大勢の人たちに世話になりながらきたけれど、職人さんの中には芸術家的要素を色濃く持った人がいたんだとつくづく思う。
建築に携わる者としてはすべからく、このようでありたいものだ。


で、冒頭の憧れが心にくすぶる訳がここにもある。

daily style レース文様のグラス

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前回同様、今回もガラスの話。このオールドファッションのサイズのグラスはもちろんロックグラスだけれど、僕はざるそばや素麺の汁(つゆ)入れにも使う時がある。
実はざるは汁そのものも大好きで、外で食べる時、店によって汁のお変りを言い出したくなるが、さすがにうまい汁になると、あつかましいかな~と思って遠慮してしまう。そのかわりに出された汁は残さない。そば好きの間では汁はすこしだけつけるものとされているが、僕は無視。どう思われようと、どっぷりとつけてから口に入れ、おまけに汁を少しすする。でもこの場合、あくまでも「おもむろに」のポーズが必要ですが。口の中でそばとたっぷりの汁が混ざり合うおいしさ、あーたまりません。それで少しでも汁が残ったらそば湯で割って・・・ 
あれ、話が脱線してしまった。グラスの話でした。


それでこのグラス、「イタリアで買いました」と言ったら、「あら、ベネチアの新作ね」と返ってくる程、ベネチアのレース文様に似るが、よく見ると違う。これは日本製。それも山口県の伊藤さんという方の作。7~8年前に旅行で滋賀の佐川美術館へ行った時に、館内のショップでぐい飲みを買ったのが最初だった。これらの繊細なレースをつくづく見ていると、職人技とはこのことを言うんだな~と感心する。割れやすいガラスでの手の込んだ仕事を見ていると、なんだか果無さを漂わせる感がしないでもないし。

物を買うということは、自分の気に入り度と、その物の持っている価値というか有用性と、価格とのせめぎ合いの結果だ。もちろんそうならず、気にいり具合も有用性も値段もバランスが取れることで購入するということもたまにはあるが、これはその後者のほうだと思う。僕の持ち物の中では、ほかの人でもバランスを認める数少ないうちのひとつ。
気になった方は探してみて下さい。

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daily style バカラのグラス

長い間更新せず、失礼しました。お客様で読んでくださっている方に、「赤土さん、最近忙しいんですか」と尋ねられて、気が付いた次第です。今後注意致します。

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さて、ここにあるグラスは全てバカラのものだ。僕はこの形が妙に好きで、大阪へぶらっと行った時に買うものが何もなかったら、この「アルクール」シリーズを買うようにしていた。中にはオールドバカラと言われるものもまざっているが・・・・
「アルクール」シリーズはバカラの創業当時よりのもので、ざっと200年は経っているらしい。
この「アルクール」のデザインは、ヨーロッパの人達にも人気で、なんでもイエズスの最後の晩餐の時の杯のデザインを真似ているらしい。もっとも、当時はよくて錫製か、まぁ陶器か木製だったのだろう。重量感を名実共に感じられるデザインで、いかにも最後の晩餐に相応しい。これより格が上がる金彩をほどこしたものをすすめられたことがあるが、このクリスタルの塊を鋭く削り出してつくったようなデザインが気に入っている。
この「アルクール」は言わば歴戦の強者達で、幾たびか人の集まりをくぐりぬけてきたもので、本当はもう少し数がそろっていたように思う。グラスでも杯でも何でも関心のない家人に洗ってもらうのは避けたほうが良い。クリスタルは強度はあるが角度のもっていき方では簡単に割れる。要は自分で洗う。これに尽きる。
・・・でも、これらのグラスともしばらくお別れだ。実は平成28年2月より僕はお酒を飲むのを止めた。理由は馬齢を重ねてきてもともと高かった血圧がより高くなってきた。今、血圧をさげておかなければ、将来まずいことになる気がする。

僕は血液検査を年に3~4回やるようにしているが、ありがたいことに血液検査ではかかったことがないが、常に血圧が高いと指摘を受けてきた。それが特にここ2年程は自分でも気付く程高くなってきた。昨年の暮れに頭がふらふらするので初めて血圧の薬を飲み出して、お酒もこの際止めてみることにした。主治医の山本先生は、軽くなら飲んでもいいと仰ってくれるが、自分の性格上、程々という飲み方が出来ない。飲み始めると2本ぐらい1人で飲んでしまう。飲んでいる時は血圧も下がっているから気分がいいが、アルコールが多量に入るとあとで血圧が大きく変動して影響が大きいらしい。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしというわけである。

まぁ、止めてみたら止めたで、今までが何だったのかと自分でも拍子抜けするくらいスッキリと止められた。今は飲みたいとはぜんぜん思わない。アルコールを極めるぐらいまで飲んだと自負していたが、それがあるから止められたのだとも思う。
したがってこのグラス達も、次に出番があるのかな~と思ってしまう。

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